みなさん、こんばんは。椎名です。
秋になり気温が下がってきましたね。これから冬にかけては「冷え性」でお悩みの方は特に辛い時期かと思います。
今日は「冷え性」について書いてみたいと思います。
まず、「冷え性」と言っても症状や場所、程度、原因は人によってそれぞれ違います。
人の身体の熱の出入りは下記の3段階でコントロールされ、暑かったり寒かったりする異なる環境でも体温は一定に保たれています。
(1)食事摂取とその代謝(仕事や運動)により、もととなる体温の熱を作る。
(2)心臓・血管・自律神経による血流の調整で、各組織に熱を運ぶ。
(3)体内の余分な熱を、皮膚の血流増加や発汗によって、体の外へ逃がす。
冷えの原因によって対処法が異なるため、何が冷えを起こしている原因なのかを知る必要があります。大きく3つの熱の機能の低下が考えられます。
詳しく見ていきましょう。
「熱を作る機能」を低下させる主な原因として、
□食事量や運動量が少なく、基礎代謝の低下により十分な熱が生み出せない。
□運動不足により代謝量が低下、筋肉量が少なく運動による熱を生み出せない。
□食事摂取量不足による熱エネルギー源の低下。
□食事を摂っても体内での吸収が悪くうまく熱に変えられない消化吸収機能の低下。
…などが考えられます。
「熱を運ぶ機能」を低下させる主な原因として、
□「運動不足」や「加齢」による軽度の心機能の低下。
□動脈硬化や自立神経バランスの不具合による血流障害・血行の偏り。
□血流量減少・低血圧により末端まで血液が行き届かない。
□深部の体温喪失を防ぐ防衛反応として、手足の末梢血管が過敏に反応し,収縮して冷えを感じる。
…などが挙げられます。
「熱を逃がす機能」を低下させる主な原因として、
□通常よりも発汗が多く熱が逃げやすい発汗の過多。
□神経が過敏になると手のひらや足の裏から緊張・ストレスに反応して発汗をして熱が逃げやすい。
□皮下脂肪量の低下により寒い環境で身体の表面から熱が奪われやすい。
□神経の働きが衰え、寒くても血管がうまく収縮せず熱が逃げ過ぎてしまう。
□寒い環境での肌の露出過多。
…などが考えられます。
適度な運動やストレッチは、体の代謝を高め熱量が高まり、血液のポンプ機能を担う心肺機能や体の筋力を高めます。急に無理な運動はせず自分に無理のない負荷をかけ、少しずつでも筋肉を動かすことを心がけてみてください。
無理なダイエットは避け、3食きちんと食べることとバランスの良い食事を心がけましょう。
特に筋肉や体の組織の元となるたんぱく質は熱を生産します。
基礎代謝をしっかりあげてくれる筋肉のエネルギーを確保するためにも意識してたんぱく質を取り入れるようにしましょう。肉類・魚介類・豆類などとともに野菜などからビタミン類を摂ることで、たんぱく質の合成を助けてくれるので、熱を作るうえで効果的です。
腹巻などで体幹を温めることも必要です。
冷えた手足を温めることは一時的なものです。根本的に改善するには胴体内の温度(深部体温)を上昇させることです。熱を放出する機能が働き、手足末端の血管が拡張し、血流が増えて温まるからです。特に首元は皮膚が薄く体温が逃げやすいので、外出時にはマフラーやネックウォーマー、
睡眠時にはタオルを巻いたりすることもお勧めです。できるだけ皮膚を外気にさらさないように保温しましょう。
心不全、甲状腺機能低下症、閉塞性動脈硬化症など、病気による冷えもあります。
医師による診断が必要なケースもありますので、気になる方はお早めに病院に相談をされることをお勧めします。
整体やリラクゼーションも血流改善、自律神経のバランスの改善、リラックス効果といった点で非常に有効です。
当店では、秋冬はベッドに「ホットマット」を敷き、店内で販売している独自のエコカイロを使用し、お体を温めながら施術を行います。冷え改善のための運動をお伝えしたり、腹巻やレッグウォーマーなど冷え改善に効果的な温めグッズもご紹介しています。
冷え性でお悩みの方は、ぜひ椎名亮整体院をご利用くださいね。