肩こりについて

今日は多くの方が悩まされている「肩こり」について記事にしてみたいと思います。
体にとっての理想的な状態から外れるに従い体の色々な部分に負担がかかり、肩こりが生まれます。
それらを順序立てて説明していきたいと思います。

肩こりとは首の付け根・首筋から肩・背中の上部の筋肉にかけての鈍い痛みや違和感、不快感をいいます。
一般的な肩こりの原因としては肉体的、精神的なストレス、自律神経の乱れなどによる肩周辺の筋肉の緊張と血行不良があげられます。肩こりにより頭痛や吐き気を伴うこともあります。

筋肉が疲労したり緊張が高まると収縮した筋肉が筋肉内の血管を圧迫します。すると血液の流れが滞りがちになり筋肉に十分な酸素と栄養が供給されない状態となってしまいます。血流が悪くなった状態で筋肉を酷使したり緊張状態が続くと筋肉が硬くなり、血管から発痛物質が出てこりや痛みが生じます。

肩こりの原因としては

①長時間にわたっての同じ姿勢・・・長時間のデスクワークやスマートフォン操作・頬杖をつく・横に寝転んでテレビや本を見る・枕の高さが合っていない
②不良姿勢・・・猫背・なで肩・前かがみのデスクワーク
③眼精疲労・・・長時間のパソコン作業・長時間のスマートフォンの使用・眼鏡の度が合っていない
④運動不足・・・筋肉が普段使われないので、筋肉の緊張や疲労が起こりやすい
⑤その他・・・精神的なストレス・寒さによる筋肉の緊張・過労・歯のかみ合わせの悪さ・食いしばりの癖がある
⑥疾患・病気が関係するもの・・・四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)・腱板の炎症や損傷・頸椎椎間板ヘルニア・変形性頚椎症・胸郭出口症候群・冷え性・更年期障害・高血圧・狭心症など

また内臓や神経の疾患が原因で起こるケースもあります。なかなか症状が改善しない場合は、あまり無理をしないで早めに医師の診察を受けられることをおすすめします。

肩こりの予防や解消法としては
①同じ姿勢を長く続けない
②肩に負担のかかる姿勢をやめる
③肩を温めて筋肉の血行を良くし疲労をとる
④適度な運動や体操をする
⑤入浴し身体を温め、リラックスする。

まずは筋肉をほぐして血流を良くして、酸素や栄養をいきわたらせ老廃物を流してあげることが大切です。ただし痛みがある場合は炎症を起こしていることが考えられるので、その際は温めたり動かして血行を良くすることは逆効果です。炎症が収まるまでの間は冷やして安静にしてください。

肩の骨や筋肉と全身の骨や筋肉はつながっており、肩こりや肩の痛みは決して肩だけの治療で終わることはありません。肩甲骨、上腕骨から始まり、腱板は肩甲骨に、肩甲骨は僧帽筋に、僧帽筋は広背筋に、広背筋は骨盤へとつながって、お互いバランスよく綱引きをしながら体を動かしています。しかしどこかが引っ張りすぎたりすると、引っ張られた方が固くなり、つながりの前後に痛みやコリなどの障害が出てきてしまうのです。

人間の体を支えているのは骨格、中でもその大黒柱である背骨は、真横から見ると緩やかなS字のアーチを描いています。そのアーチを生理的湾曲と呼びます。人間の頸椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯し、横から見ると緩やかなS字カーブを描くことで生理的湾曲=バランスをとっているのです。ところが、生活の中で繰り返される体の使い方の癖で、一部の筋肉や関節だけに負荷がかかって疲労したり、運動不足や加齢による筋肉や骨の衰えなどで、そのバランスが崩れてきます。下の画像は極端な例ではありますが、その骨格の崩れに対して何も解決策をとらず放置するとやがて痛みを発症し関節の変形も引き起こしかねません。

当院ではまず整体施術を通じて肩こりを起こしている筋肉の緊張や血行不良を緩和します。また、猫背・なで肩などの不良姿勢に対しての姿勢改善の施術をすることにより、正しい姿勢に近づけ肩への負担がかかりにくい状態を作り上げていきます。

長年の不良姿勢により縮んでしまった筋肉や、逆に伸びてしまっている筋肉を問診や触診・可動検査などにより見つけ出し、前後左右の筋・骨格バランスを取っていくことにより、人間の持つ自然治癒力を高め根本からの改善を目指します。お客様にとって必要と思われるストレッチや引き締め運動などもアドバイスさせていただきます。

長年の肩こりに悩まれている方や色々と試してみたけど改善されない方はぜひ椎名亮 整体院にお越しください。少しでもその肩こりのお辛さを軽減していけるお手伝いができればと思っています。
皆様のご来院をお待ちしております。